音楽基礎グレードとは?-体験レポートあり-【ヤマハ音楽教室】

2019年1月26日

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ヤマハ音楽教室にはグレードと呼ばれる級があることはみなさんもご存知だと思います。

今回はそのグレードの登竜門である幼児科音楽基礎グレードについてレポートしていきたいと思います。

『幼児科音楽基礎グレード』とは

幼児科2年間を通して身につけた音楽基礎力と、2年間の成長(音楽に向かう姿勢、意欲)を、子どもと保護者と担当講師で確認し、幼児科以降の学習目標を明確にすることを目的に、幼児科2年間終了時に実施されます。

『幼児科音楽基礎グレード』を経て さらに上級コースに進級していくと、そのコースの終了時に合わせて、ピアノ演奏グレード、またはエレクトーン演奏グレードの取得を目指すことになります。

このように『幼児科音楽基礎グレード』は、ヤマハ音楽能力検定制度の入口として位置づけられます。

どんなことをやるの?

音楽基礎力の確認

音楽基礎力では、幼児科のレッスンで経験した以下の項目をとおして、2年間で身についた『きく力』『うたう力』『ひく力』『よむ力』『つくる力』について確認を行います。

①うたうこと

「ぷらいまりー」の中から好きな曲(歌詞唱もしくはレパートリー)を1曲選んで、歌詞またはドレミで歌います。

※歌詞唱は1番だけ歌ってもかまいません。伴奏は担当の先生が行います。

②きくこと

担当の先生がピアノで弾くメロディーや和音を聴いて、ドレミで歌ったり弾いたりします。

《メロディー》

フレーズごとに区切ってピアノで弾かれるメロディーを聴いてドレミで歌います。

課題はレッスンで歌ったメロディー暗唱曲の中から1曲が出題されます。

《ハーモニー》

ピアノで弾かれる連続した3つの和音を聴いて弾くかドレミで歌います。

課題はレッスンで習った範囲(ハ長調、ト長調、ヘ長調、ニ短調)の和音から出題されます。

③ひくこと

「ぷらいまりー③④」「ホームワーク③④」の中からレパートリー2曲を選んで弾きます。

※ピアノで弾くかエレクトーンで弾くかを申し込みの時点で事前に選択します。

④よむこと

当日演奏した自由曲の楽譜の中から担当の先生が示した部分のドレミを読むか歌うかします。ト音記号、ヘ音記号それぞれ2小節程度が出題されます。

⑤つくること

「ぷらいまりー」で習った曲のメロディーに伴奏をつけて弾きます。

担当の先生が一度メロディーをとおして弾いてくれます。

先生からアドバイスをもらう

担当の先生と、もう一人の先生(幼児科担当講師)が口頭でアドバイスを行います。

2年間の成長(音楽に向かう姿勢、意欲)

2年間のレッスンを通して培われたグループレッスンに対する価値観や、具体的な項目では測れない、音楽を意欲的に聴く姿勢、リズムを感じて音楽にいきいきと参加している態度などについて、担当の先生がアドバイスを行います。

総評

当日の音楽基礎力の項目の実施をとおして確認出来た、2年間の指導成果についての具体的なアドバイスをもう一人の先生(幼児科担当講師)が口頭で行います。

また、当日の状況だけでは見えない日頃のレッスンをとおした2年間の成長について、担当の先生が口頭でアドバイスを加えます。

受験料

3,300円(税込)

結果のお知らせ

結果は講評を添えて実施後3〜4週間程度でお知らせがきます。

講評は当日の実施状況のみではなく、日頃のレッスンでの様子もふまえて行われます。

『音楽基礎力(きくこと、うたうこと、ひくこと、よむこと、つくること)』と『2年間の成長(音楽に向かう姿勢、意欲)・総評』について、お子様の意欲を高め、次の目標に向けて自信と期待が持てるような具体的な文章でお伝えします。

本番はこんな感じでした

基本的に親も一緒に入室し、教室の端の方で見学します。

担当の講師が仕切って、パンフレットに書いてあった順番通りに進めていきました。

翌年のひかるの場合

先生が、弾くことから始めるか歌うことから始めるかを選ばせてくれました。

①うたうこと

そらはぷらいまりー③にある『めんどりとひよっこ』を選択しました。

母のつぶやき

「ドレミで歌っても良いよ」と言われていたのでドレミでしか練習しなかったのですが、講師から「じゃあ、最初は歌詞で歌って次ドレミで歌おうか」と言われて内心焦ったのですが、そらはちゃんと歌詞を覚えていたようで、つまづく事なく2コーラス歌えたのでほっとしました。

先生の講評

「声の音の高さが合っていて、高い音もきれいに出ていたね。お歌が上手ですね。緊張していたかな?口をもっと大きく開けて歌うと、もっと良い声がでると思いますよ。」

②きくこと

《メロディー》

『イギリス精兵』が出題されました。

♪ ドファドファソラーソ ラシドファ ラソファミファー 〜

母のつぶやき

この基礎グレードの話を初めて聞いた当初は、メロディー暗唱曲の出題範囲がぷらいまりー①〜④だと思っていたので、①〜振り返る練習を家でしていました。

それにしても子どもの記憶力とはすごいものです。今までに習ったメロディー暗唱曲は28曲あるのですが、1〜2曲微妙な箇所があっただけで他はちゃんと覚えていました。

基礎グレード1週間前に講師から、出題範囲はぷらいまりー③④だけだと知らされたので、残された1週間はぷらいまりー③④の中でちょっと微妙な箇所をきちんとおさらい。

『イギリス精兵』は一カ所間違えて覚えていたので、事前にちゃんと修正できて良かったです。おかげで間違えずに歌えました。

参考記事
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幼児科の楽譜のない曲を楽譜におこしてみました《メロディー暗唱曲、レパートリー曲》【非公式】

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ただ、”フレーズごとに区切ってピアノで弾かれるメロディーを聴いてドレミで歌う”と書かれていたので、そらにもそのように伝えていたのですが、本番は講師が出だしだけ弾いて、すぐに一緒に歌うやり方でした。

…あれ?これじゃあ暗唱しているだけで、”きくこと”になってないんじゃ…と思いましたが、まぁ、フレーズごとだったとしても結局覚えている通りに歌うだけなので、こういうやり方にしたのかな〜?と思いました。

翌年のひかるの場合

ちゃんとフレーズごとに区切って出題されました。講師によって又は状況に応じてやり方が違うようです。

《ハーモニー》

1問しか出題されないものだと思い込んでいましたが、一通り出題されました。

ハ長調:シファソ シファソ ドミソ

ト長調:ソシレ ファ♯ドレ ソシレ

ヘ長調:ミシ♭ド ミシ♭ド ファラド

ニ短調:レファラ ド♯ソラ レファラ

母のつぶやき

これはですね〜…ちょっとしまったと思いました。

家でももちろん練習はしていましたが、うちのアップライトピアノ、調律したのが約7ヶ月前なんですが、音が微妙にズレてきてしまっていて(特に低音部)

電子ピアノの方でも練習したのですが、電子ピアノもちょっとボワンボワンとした感じの音で聴き取りにくかったと思います。なので、最初のシファソが聴き取れなくて「ミシド?ファラド?」と迷走してしまいました。

講師が「シ◯◯」とヒントを出して下さって、その後はスムーズに答えられたのですが…

やっぱり年に2回調律しないとダメなのかな〜と思いました。ごめん、そら

この時から1年経って追記しています。
和音が聴き取れなかったのは調律していなかったせいだと思っていましたが、そら耳がちゃんと育っていなかったのが原因だったようです。

先生の講評は特に無かったです(笑)

③ひくこと

『さあみつけよう!』をヘ長調で弾きました。講師から「ト長調も弾く?」と聞かれてト長調でも弾きました。

『あかいくつ』こちらもスムーズに弾けました。

母のつぶやき

アーティキュレーション・リズム感共に上手に表現できたと思います。2曲ともドレミで歌いながらしっかり弾けました。

さいきんまで、ドレミで歌いながら弾くのが恥ずかしくて歌わなかったのですが、やる気スイッチを入れてあげたら上手に歌いながら弾くようになったので、その変化にちょっと驚いています。

参考記事
子どものやる気スイッチを入れる方法!5つのポイントとは?

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先生の講評

「曲のイメージに合った演奏が出来ていましたね。とても素敵に弾いてくれました。」

④よむこと

『あかいくつ』から出題されました。

フレーズ:ト音記号のミーファレミファソラーの部分とミ・ソファミ・ファミレーの部分

単音:ト音記号のファとラ、ヘ音記号のレファラ(和音)

フレーズ:ヘ音記号のミーラーレーの部分

母のつぶやき

即答というわけではありませんでしたが、わりとスムーズに読めていたと思います。読譜練習の成果が少しはあったかな?

先生の講評

「スラスラ読めていたね。」

⑤つくること

つくる為の曲は『はと』という1曲だけなんですが、1週間前に講師が「もう一人の先生が楽譜を見せるから、それに伴奏をつけてね」と仰っていたので、そらにもそのようにシミュレーションさせていたのですが…

本番は講師が一度メロディーをとおして弾いて「何の曲かわかる?」と質問し、「はと」と答えると、「じゃあ、これに伴奏を付けて弾いてみて下さい」という感じで弾く流れに…。

そらが演奏した伴奏はこちらの動画の4番目の伴奏です↓


母のつぶやき

自宅練習では目をつぶって弾いたり、どんな「はと」なのかをイメージして弾くよう意識させたり、毎日10回づつ弾いたりしていたおかげで、ちょっと難しい伴奏でしたがとても奇麗に弾けました。

先生の講評

「元気のよい伴奏でしたね!難しい伴奏だけどよく出来ていました。テンポもよかったです。頑張りましたね。」

という感じでした。

基礎グレードの審査員的な役割をして下さっている先生は、まるで砂の中のダイヤを見つけるように子供の良い点を探して褒めて下さいますw

感想

や〜・・・一山越えてほっとしました。

幼児科1年になりたてホヤホヤの時は、名前を呼ばれて返事をするだけでも恥ずかしがっていたそらが、初めて会った人の前で歌ったり演奏したり出来るようになったなんて…あぁ、涙腺が…

わが子の成長をそばで見守ることが出来てホントに幸せです。

グレード試験を受けることは、それに向かって練習するので成長するし、当日は今まで頑張ってきたことの成果を見ることが出来るので、良い機会だなと思いました。

基礎グレードは不合格はないので、そらは自分の名前が掲示板に張られるのをとても楽しみにしています。

これからも、さらに上を目指して親子で楽しみながら頑張っていきたいと思います。

ちなみに、基礎グレードがダメダメだったとしても進級は出来るのでご安心を。

後日、合格証書を頂きました

基礎グレードの実施から約1ヶ月後、レッスンの前に先生が一人一人に手渡して下さいました。

証書は、密封された封筒に入っているので、先生も中をまだ見ていないとのこと。

みんなでワイワイ開けてみると…

合格証書

あなたはヤマハ音楽能力検定「幼児科音楽基礎グレード」に合格されました。

幼児科では、2年間をとおして音楽を楽しめるための基礎となる力を身につけることができました。

これからも、楽しみながらレッスンを続けて、音楽の世界をひろげてください。

というメッセージが表に書いてあり、中を開けてみると…

下のページの上半分(A《音楽基礎力》)は、基礎グレード試験当日にお世話になった先生からの講評、下半分(B《2年間の成長(音楽に向かう姿勢、意欲)・総評》)は、いつも担当して下さっている先生からの講評が記載されていました。

最後に…

保護者の皆様へ

「2年間のお子様の音楽的成長はお家の方のサポートの賜物ですね。お家の方もお子様とご一緒に2年間音楽を楽しんでいただきありがとうございました。」

と書かれていました。

これを読んで、2年間子どものレッスンに同席させてもらって、家での練習も付き添うことで、子どもの成長を間近で見ることができたことや、子どももわたしも本当に音楽を楽しい!と思えたことを思い出して胸が熱くなりました。

子どもの成長の節目って、感慨深いものがありますよね…ついつい涙腺が緩んでしまいます。

封筒の内側にこんな文字が刻まれていました。

音楽は、人と人をつなぐ美しい言葉。

言葉は、日本語や英語、フランス語、中国語etc…などの言語の他にも、音楽という言葉、絵画という言葉、PC言語、手話などがあります。

1種類でも多く”言葉”を使えると、それだけ多くの人とコミュニケーションがとれるようになり、見える世界も広がると思うんです。

だからわたしは子供たちに音楽を学ばせてあげたいと思ったんです(他の言葉もですけど)。

気持ちの問題だったり知識の問題だったりで、自分の気持ちを言語で人にうまく伝えられない時に、音楽という言葉を使って人に伝えることが出来たら素敵だなぁと思います。

合格証書と共に、今後に目を向けるための案内も同封されていました。

お子様の可能性もっともっと広がります

幼児科音楽基礎グレードで幼児科2年間の成長が確認され、音楽の基礎となる力が身についてきたことと思います。

また、お子様の音楽への興味もますます広がりつつあるのではないでしょうか?

音楽の楽しさはこれからが本番。

「柔らかな音楽の芽」をもっともっと伸ばしてあげてください。

というメッセージの裏に、今後目指していくグレード試験の概要が記載されていました。

そらはJ専に行くことにしたので6年後に5級取得を目指すのですが、5級のレベルってどのくらいなんだろう…

未知の世界がまだまだ続いておりますが、そらと共に二人三脚で頑張っていきたいと思います。

ご購読ありがとうございました!

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