みなさんこんにちは、音楽大好き & ヤマハ大好きな5児のママおとはです。
先日そらが、無事に幼児科を卒業しました。
この2年間を振り返ってみて、たった2年なのにすごく成長したなー!と感動しました。
1年遅れて入会していることもあって、ときどき、そらにとって幼児科のレッスンの進度が遅く感じられて、自宅練習に身が入らない時期もあり・・・
先生から出される宿題は全てクリアしているんだけど、レッスンはなかなか前に進まない。だから、「練習しなくていいよね〜?」って。
でも練習しなくなって、「ふと気付いたら置いてけぼりになってたー!」という状態になったら困るので、「どうやったら楽しく練習を続けられるかな?」と考えて、思いついたことを色々試してきました。
うちと同じように「幼児科のレッスンつまんない〜」「もっと個人個人にペースを合わせてくれたらいいのになぁ〜」とお考えのかたの参考になればと思い、幼児科の時期の自宅練習をもっと楽しむ方法をご紹介したいと思います。
ひとつだけ注意点があって、ヤマハはレッスンの予習や先取りは絶対やめた方がいいということ。
特に幼児科のテキストにはまだアーティキュレーション(スラー、スタッカート、クレッシェンド、デクレッシェンドなど)がほとんど記載されていません。
ですので、まだ習う前から「こうゆう曲だろう…」と思い込んで先取りして子供に教えて、実際は表現が違っていた!ということがあるので、子供を混乱させないためにも先取りはやめた方がいいです。
そうではなく、復習と発展的なことに重点を置いて練習していくと、メキメキと力がついていきますよ。
それでは具体的な練習内容を、初級編・中級編・上級編に分けてご紹介しますね。
初級編
1. 目を閉じて弾く
慣れてきたら目を閉じて弾いてみよう!
目を閉じて弾くと、自分が出している音がもっとよく聴けるようになるし、鍵盤の位置もしっかり覚えられるようになります。
2. 曲調を変えて弾く
テンポやリズム、強弱などを完璧に表現できるようになったら、次は自分の好きな曲調で弾いてみよう!
たとえば『みつばちマーチ』だったら、元気がいい蜂、疲れた蜂、美味しい蜜にであって喜んでいる蜂、忙しい蜂・・・など、蜂のいろんな様子を思い浮かべて、それに合った表現で弾いてみると楽しいです。
3. 和音あてクイズ
レッスンで習った和音(ドミソ・シファソ・ドミソとか)のクイズを出してみよう!
こどもには鍵盤が見えないようにして、「これな〜んだ?」と言って、親が和音を弾きます。
正解したら大げさに褒めてあげよう(笑)。
4. 調あてクイズ
ヤマハのテキストや、家にある楽譜を準備します。
その中から、すでに習った調の曲を一緒に探したり、「これは何調でしょう?」とクイズを出して楽しもう!
5. 歌唱曲をもっと完璧に歌えるようにする
5〜6歳は、まだまだ音をとるのが難しい年齢なので、音程やリズムを正確に歌えるようにするには、それなりに時間がかかります。
でもレッスンだけでは充分にその時間をとれないので、「おうちでもCD聴きながら歌ってみてね」って宿題が出ると思いますが、CDに合わせて通して歌うだけじゃなくて、ちょっと音程が外れちゃう部分や、リズムをつかみにくいフレーズを重点的に繰り返し練習してみよう!
発表会では幼児科の児童は歌も歌うので、歌唱力も磨いておくと、ますます素敵な発表になりますよね。
「子供 歌 上手くなる方法」で検索すると、参考にしたい情報がたくさん出てきますよ。
6. 読譜
幼児科ではまだあまり読譜はやらなくて、ホームワークの宿題がチョロっと出たり、レッスンでマグネットを使ってたまにやったりする程度なので、幼児科で読譜が得意!という子はあまり見かけません。
でも、ジュニアに進級してからのグレード試験には初見演奏の項目もあるので、読譜が得意であることに越したことはありません。
ですので、余裕のある幼児科のうちから少しずつ読譜の練習もしていくといいですよ。
テキストの中から「これは何の音?」とクイズを出してあげてもいいですし、アプリを使って読譜練習していくのも楽しいです。
↓こちらのアプリは、幼児でも一人で操作できるのでオススメです。
ソルフェージュ:音符読み編
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7. 鍵盤の位置を日本語式でも覚える
「ドレミファソラシド」はドイツ語式ですよね。
幼児科の2年間で5つの調を学びますが、「ドで終わるからハ長調、ソで終わるからト長調・・・」とだけ覚えていくよりも、鍵盤の位置を日本語式の「ハニホヘトイロハ」でも覚えた方が、調について理解しやすくなるのでオススメです。
8. お辞儀の練習
レパートリー曲が仕上がったら、締めとしてクラスの皆の前で発表するというクラスも中にはあります。
その時演奏の前後で一礼するのですが、きちんと礼ができる子が意外と少ないので、そんな中、正しい礼の仕方が身についている子がいると、見ている保護者達も「おぉ〜!」ってなります。
発表会の時もそうですが、日常の中でも挨拶やお辞儀って大切な習慣なので、きれいなお辞儀ができるように練習しておくと良いですね☆
中級編
9. レパートリー曲を移調して弾く
すでに習った曲を、別の調でも弾けるようになると楽しいです。
基本的には、幼児科で習う ハ長・ト長・へ長・二短・イ短・(ホ短)の中で、長調の曲をほかの長調に、単調の曲をほかの単調に移調してみましょう。
移調が合っているか不安なときは、アプリで確認してみよう!
かんたん移調
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10. 歌唱曲のメロディーを弾く
2年間で18曲の歌を歌いますが、メロディーがテキストに記載されているので、それを弾いてみるのも楽しいです。
全部弾けるように練習しても良いですし、お気に入りのフレーズの部分だけ練習するのも良いですね♪
11. メロディー暗唱曲を弾く(右手だけ)
いつも歌っている暗唱曲を自分でも弾けるようになると、もっと楽しくなります。
レッスンで学んだポイントを思い出しながら、ドレミで歌いながら弾けると良いですね。
ドレミで覚えているならメロディーは簡単に弾けると思いますが、もし不安な箇所があれば、ここで確認してみて下さい↓
幼児科の楽譜のない曲を楽譜におこしてみました《メロディー暗唱曲、レパートリー曲》【非公式】
素人の耳コピであることをご了承の上ご利用下さい。 曲名をタップするとYouTubeで再生音と共にご視聴頂けます。 注意 先生によって伴奏やアーティキュレーションの付け方に違いがあるので、クラスで教わっ ...
12. メロディー暗唱曲の移調をドレミで歌う
ジュニア科になると移調もたくさん経験していきますし、今後自分で曲を作っていくときも、曲中で転調するとカッコいい曲に仕上がることも多いので、移調に慣れておくに越したことはありません。
特にジュニア専門コースに進むことを検討してらっしゃる方は、オーディション内容の1つに「メロディー暗唱をドレミで歌う(移調あり)」が出題されるので、余裕があるうちに少しずつ移調でも歌えるようにしておくと後が楽です。
メロディー暗唱曲の原曲と移調を楽譜におこしてみたので、必要な方はご利用ください(楽譜を見ながら再生音が聴けます)。
幼児科の楽譜のない曲を楽譜におこしてみました《メロディー暗唱曲、レパートリー曲》【非公式】
素人の耳コピであることをご了承の上ご利用下さい。 曲名をタップするとYouTubeで再生音と共にご視聴頂けます。 注意 先生によって伴奏やアーティキュレーションの付け方に違いがあるので、クラスで教わっ ...
13. メロディー暗唱曲の移調を弾く(右手だけ)
メロディー暗唱曲の移調を歌えるようになったら、ぜひ弾いてみよう!
14. 鍵盤の位置を英語式でも覚える
鍵盤の位置を、ドイツ式「ドレミファソラシド」でも日本式「ハニホヘトイロハ」でも完璧に覚えられたら、英語式「 C D E F G A B C 」でも覚えておくと後々が楽になるので、余裕があるなら覚えちゃおう!
15. 和音をコードネームでも覚える
他の楽器とセッションしたり、アレンジしたり作曲したりする時には、一般的にコードを利用することのほうが多いので、習った和音をコードネームでも覚えていこう!
例えば、和音(ドミソ)はコードでいうと C(シー)。
正確にはCメジャーですが、まだ幼児ですし、簡単にCでいいと思います。
和音(シファソ)はコードでいうと G7(ジーセブン)。
正確には G7/B(ジーセブン オン ビー)ですが、コードネームに慣れさせるのが目的なので、そこまで細かく教えなくてもまだいいかな?とも思いますが、分りやすく教えることができるなら、転回や根音、なるべく近いところで弾くなどの基礎を教えてあげてもいいですね。
転回?根音?なんじゃそりゃ?という方は、こちらのサイトの説明が分かりやすいのでご参考下さい→誰でもわかる音楽理論
メジャーが長調、マイナーが単調のことだよ〜というのも合わせて教えておきましょう。
上級編
16. CDを耳コピして弾いてみよう
CDに合わせて弾くことは宿題として出されますが、CDにはテキストに載っていない前奏・間奏・後奏がある曲がほとんどですので、聴き取れる部分だけでもいいので耳コピして弾いてみると、今練習している曲をもっと好きになれますよ!
17. 伴奏アレンジ
練習中の曲の伴奏形を変えて弾いてみるのも楽しい練習になります。
「伴奏形思いつかないよ〜」という方には、この本がオススメ!
こどもが保育園や幼稚園、TV番組などでよく耳にするなじみのある曲ばかりで、ひとつの曲に対して複数のアレンジが載っています。
《 伴奏の種類 》
・1本指伴奏
・やさしい伴奏
・メロディーのない両手伴奏
・素敵な伴奏
・長く歌いつがれている伴奏
1学期編、2学期編、3学期編の3巻構成で、それぞれの巻には月ごとに歌う曲が掲載されています。
1冊ごとの収録曲も多いので、きっとお子さんの好きな曲、好きなアレンジが見つかりますよ♪
《 1学期編収録曲 29曲 》
♪せんせいとおともだち ♪ことりのうた ♪シャボン玉 ♪めだかのがっこう ♪おかあさん ♪こいのぼり ♪バスごっこ ♪大きな古時計 ♪かたつむり ♪おとうさん ♪とけいのうた ♪あめふりくまのこ ♪うみ ♪おばけなんてないさ ♪たなばたさま ♪おはながわらった ♪アイアイ ♪おもちゃのチャチャチャ ♪とんでったバナナ ♪ぞうさん ♪ありさんのおはなし ♪山のワルツ ♪森のくまさん ♪犬のおまわりさん ♪おつかいありさん ♪ちょうちょう ♪かえるのがっしょう ♪チューリップ ♪ぶんぶんぶん
《 2学期編収録曲 27曲 》
♪とんぼのめがね ♪虫の声 ♪運動会 ♪うんどうかい ♪大きなくりの木の下で ♪きのこ ♪さんぽ ♪小ぎつね ♪まっかな秋 ♪まつぼっくり ♪もみじ ♪たき火 ♪どんぐりころころ ♪あわてん坊のサンタクロース ♪お正月 ♪ジングルベル ♪おほしがひかる ♪Happy Birthday to You ♪すうじの歌 ♪ともだち賛歌 ♪ふしぎなポケット ♪ぼくのミックスジュース ♪どんな色がすき ♪メリさんのひつじ ♪ロンドン橋がおちる ♪きらきらぼし ♪むすんでひらいて
《 3学期編収録曲 31曲 》
♪やぎさんゆうびん ♪ゆき ♪北風小僧の寒太郎 ♪こんこんクシャンのうた ♪いちごをつみに ♪一年生になったら ♪豆まき ♪ありがとう・さようなら ♪思い出のアルバム ♪さよならぼくたちのほいくえん ♪うれしいひなまつり ♪おはようのうた ♪おはよう ♪お早うの歌 ♪あくしゅでこんにちは ♪おべんとう ♪おかえりのうた ♪さよならのうた ♪おやつのじかん ♪はをみがきましょう ♪きみとぼくのラララ ♪世界中のこどもたちが ♪ともだちになるために ♪カレンダーマーチ ♪スイカのむこうに宇宙が見えた ♪にじ ♪みんなともだち ♪手をたたきましょう ♪山の音楽家 ♪線路は続くよどこまでも ♪コブタヌキツネコ
この本などを参考にして、レパートリー曲の伴奏形を好きなようにアレンジしてみよう!
18. メロディー暗唱曲を両手で弾く
step
1簡単な伴奏でも良いので、すでに習った和音を当てはめながら弾いてみよう!
step
2次に、曲調に合った伴奏形ってどんなのかな?と考えながら弾いてみよう!
step
3ちょっと難しいけど、先生の伴奏をマネしてみるのも楽しいぞ!
19. 歌唱曲を両手で弾いてみよう
テキストにはメロディーとコードが記載されているので、右手でメロディーを弾いて、左手は記載されている全部のコードじゃなくて、習ったコード(和音)だけを使って弾いてみよう!
習ったコードだけだと、どうしても味気なかったり、しっくりこなかったりする部分もあると思いますが、お子さん自身が「ん?なんだかココ変だな〜」という感覚をつかむことが大事です!
そして、自分から「どの和音が合うのかなぁ?」と探して、合う和音を見つけられたら・・・
「うちの子天才!」って叫んじゃおう!
幼児期は、音楽理論を教えるよりも、こどもの耳と音楽の感性を養っていくことを重視した方がいいので、感覚的に「あ、この音キレイ」という音を探すことだけでも充分です。
その、「この音キレイ」という音を早く見つけられるようにするための知識や力を、ヤマハで養っていきます。
20. 『ぷらトモ』の曲を活用
ヤマハにて4半期に1冊発行される、幼児科の保護者向けの情報誌には、毎回1曲、有名な曲が取り上げられています。
曲のイメージ画と歌詞のほか、メロディーとコードと伴奏も記載されているので、親子で一緒に歌ったり、子どもがメロディーを弾けるように教えてみたり、伴奏つけたりアレンジしたり・・・連弾したりして楽しみましょう。
21. ヤマハ以外の好きな曲を弾く
好きこそものの上手なれ
といいますしね。
好きな曲は、やっぱり練習にも身が入りますので、こどもが「この曲好き!弾けるようになりたい!」という曲があれば、ヤマハで習わない曲であっても、止めることなく弾かせてあげて下さい。
可能であれば、どうゆうふうに弾くか教えてあげられたら尚良いですね☆
ヤマハに通っているからヤマハで習う曲しか弾いてはいけないということはありませんし、好きな曲を自由に練習することで逆にヤマハの練習にも更に身が入るようになる場合もあります。
いかがでしたか?
「幼児科の進度遅いな〜、つまらないな〜」と思ったら、ぜひこれらのアイディアを試してみてくださいね。
きっとヤマハがもっともっと楽しくなりますよ♪