年子をヤマハに通わせたいとお考えの方の中には、上の子を1年遅らせて2人を同じグループに入れることを検討している方もいらっしゃるかと思います。
そのメリットやデメリットを実体験に基づく個人的観点から、少しでも参考になる情報をお伝えできたら良いなと思います。
同じグループに通わせる予定がない方はスルーして下さいね。
わが家の場合
うちは5人中、真ん中の3人が年子で、3番目(二女)と4番目(三女)の子を同じグループに入れています。
本当は1番目(長女)と2番目(長男)も同じグループに入れたかったのですが、入会した当時はヤマハのシステムもよく分からず、いつまで続くかも分からなかったので、とりあえずそれぞれの学年に合ったクラスに入れたのですが、後々とても後悔しました。
なぜ後悔したのか…その理由を説明します。
長女は1年遅れで、年長から幼児科に入会しました(年中の時は引越しやリフォームや出産などで超忙しくて、習い事の検討どころではなかった為)。
長女(年長)と同じタイミングで長男(年少)も入会したのですが、長男は5月生まれで開講時には4歳になっていたので、希望を伝えれば幼児科に通えたらしいのですが(後から知りました)…そんな案内も特になかったので、音楽なかよしクラスに入会しました。
【誕生日のタイミングによっては年少でも幼児科に入れる楽器店もありますが、対応していない楽器店もあります】
これが運命の分かれ道でした。歳の差近いあるあるなんでしょうか…
1年程そのまま通い続けましたが、長男は自分のクラス(おんがくなかよし)の曲や宿題にあまり興味を示さず、姉の曲(幼児科1年)をやりたがるようになっていきました。
あ〜しまった…と気付いても後の祭りで…飛び級することもできないので姉との1年の差は埋まることなく、ジュニア科に進級した今でも長男はどことなくやる気スイッチが切れたままダラダラ進んでいる感じがします。
実力的には、長男が幼児科1年の時に姉の幼児科2年の曲もスラスラ弾けていたし、耳も姉より良いので、もし同じクラスにしてあげていれば、相乗効果でもっとお互い刺激し合って、家での練習ももっと楽しいものになっただろうな〜と思います。
たまにあるイベントで長女と長男でピアノの連弾をする機会がありますが、とても楽しそうに練習しているので…グループレッスンも一緒に練習できたら楽しかっただろうなと思います。
ヤマハは飛び級制度はないけど一年遅れで入るのは公式にOKとしているので、上の子がコンクールで賞を取りたいとか、同じ歳の子と競いたいとかいうわけじゃなく、ただ楽しく音楽を学びたいのであれば、上の子を一年遅らせて下の子と同じグループに入れてあげるのも(きょうだい仲が良ければw)有りだなぁと思います。
このような行きさつから、二女と三女は同じグループに入れることにしました。
メリット
家での練習も頑張れる
1人だと気乗りしない時も、2人でやるから頑張れる…という時が結構あるなぁと見ていて思います。
親の拘束時間が短くて済む
2人を別グループに入れていると2人分の送迎や付き添いの時間が必要ですが、同じグループなら1人分で済むのはメリット大きいです。
(親が)何回も同じことを教えなくて済む
上の子に教えたことを翌年下の子にまた教えなくちゃいけない…というのが無いのも負担減。
親子じゃなく2人でパート練習できる
パートに分かれて合奏する練習も親が付きっきりじゃなくて済みます。親と子でパート練習してくる宿題が出される時があるのですが、親と子じゃなくて2人で練習できるので親が楽です。たまには親子でもやりますけどね。
上の子の理解力が助かる
上の子が1歳上なぶん理解する能力も高いので、上の子がしっかり理解して下の子をリードしてくれるという場面もあったりします。
デメリット
クラスに2人分の空きがないと入れない
通いたい場所と時間枠の空きを探すのが、1人の時よりもハードルが高い。
たまたま希望通りの空きがあれば良いですが、人気の場所・曜日・時間・講師の枠は空きが出にくいのが難点です。
幼児科までは大人の付き添いが2人必要
なので、通う曜日や時間、仕事、他の子の預け先…などなど調整が必要なことも多いかと思います。
とはいえ、大人が1人しか付き添えない方も結構いらっしゃいます。口コミを拝見すると、2人のエレクトーンの間に親が座って、1人で2人を見てらっしゃるようです。
親が手が回らない時は先生も上手くフォローして下さるので、1人で悩みすぎず先生に相談してみると良いかも。
うちの場合は土曜日のクラスで、夫がたいてい定休なので基本2人で付き添いしていますが、たまに夫の仕事が入る時は私1人で2人見ることもあります。
教室はエレクトーンが2列で真ん中がすごく空いているので、子供達を前後に座らせて私が前の子と一緒に座り、後ろの子もちょくちょく振り返って見る…という感じにしています。
親子で手をつないで歌う時は、後ろの子の相手を先生がして下さいます。
でも講師曰く「子供1人につき大人が1人付き添うことが理想」だそうです(そりゃそうだ)。
どちらかの学年に合わせないといけない
ヤマハの基本的なルールは、開講時にそのクラスの対応年齢に達している事なので、たいていは上の子を一年遅らせることが多いです。
楽器店によっては年少さんで4月・5月生まれの子が幼児科1年の春開講に、10月生まれまでの子が幼児科1年秋開講に入れる場合もあり、その場合は上の子が年中、下の子が年少で幼児科1年を同時にスタートする感じになります。
逆に、きっぱり学年でクラスを区切っている楽器店もあるので要確認です。
上の子がおっとりさんタイプなら一年遅らせて丁度良いこともあるかもしれませんが、わりと出来るタイプの子だと、レッスン内容が簡単すぎてもどかしく感じてしまうので、子供達の性格や技量の見極めが大事だなと思います。
1つ心に留めておかないといけないのは、ピアノなどのコンクールに出る場合はピアノ歴ではなく学年で審査されるので、1年遅くスタートするという事はヤマハ内の同じ学年のほかの子達より1年分の力の差が出来てしまう…という点です。
まぁ、ピアノのコンクールで賞をたくさん取りたいとお考えの方はきっとヤマハではなく個人教室に通われると思いますが…。
ただ、ヤマハ内の話で言えば逆転のチャンスは無くもありません。
うちの長女がそうなんですが、年長で入会してJ専に進級し、J専2年目に突入する頃には、年中で入会して総合コースに進級したお友達よりも上手な演奏が出来るようになっていました。(発表会などで聴き比べた結果)
ただ、同じ学年でJ専に進んだ子との差は卒業まで埋まる事はありません。
卒業式などのイベントの温度差がある
上の子を一年遅らせた場合、同じグループのほかの子達と卒業や入学といったイベントの時期がズレるので、話題に対する温度差を感じる時があります。
でもそれ以外は、本人もお友達も学年の違いを気にする様子はうちのグループ内ではみられません。
部活との両立が難しい?
うちはまだ経験していないので聞いた話としてご紹介しますが、上の子を一年遅らせた場合、中学1年になってもまだジュニア科6年なので、受験勉強や部活とヤマハの両立が難しい…という意見もあるようです。
まとめ
上の子の理解力がゆっくりなタイプで、コンクールでの受賞や同い年の子との比較を気にしないのであれば、一年遅らせて下の子と一緒に同じグループに入るのも有り。きょうだいで一緒に成長できるのって楽しいです。
でも、クラスに2人分の空きが確保できるかどうかは分からない…という感じです。
「子供にとってどうする事が良いのか?」「親はどこまで負担を背負えるか?」…いろいろ悩みますが、この記事が少しでも参考になれば幸いです。