J専に1年通わせてみて、分かったことや考えたことなど

2019年11月22日

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わが家の長女そらがJ専に通い始めてから約1年が経とうとしています。
お子様の進路にJ専を視野に入れてらっしゃる方の参考になればと思い、1年通わせてみて分かったことや考えたことなどをお伝えしたいと思います。

J専で身につくこと

J専に6年間通うことで、どんな事が出来るようになるかというと…

  • TVなどで流れているお気に入りの曲を耳コピできる
  • メロディーだけが分かる曲でも、自分で伴奏付けができる
  • 曲を自由にアレンジできる
  • 気持ちを音楽で表現できる
  • オリジナル曲を作れる
  • 即興演奏ができる
  • 初見演奏ができる
  • アンサンブルを楽しめる
  • 上手に歌を歌える

こういうことが出来るようになります。めっちゃ楽しそうですよね♪

でも、なんの苦も努力もなくこういう力が身に付くわけがない…。

そう。「一体どんな辛い事が待ち受けているのだろう?」という不安があるからこそ、このページをご覧になられている方も多い事でしょう。ここからぶっちゃけトーク始めます。

 

本気じゃないとダメ?

結論からいうと”本気だけど、ほどほどに”という感じでしょうか。

専門コースは別名本気コースとも言われています。ヤマハにとってJ専は最高峰のカリキュラム、いわばブランド的なコースです。

なので、やる気のない子や技術があまりにも乏しい子を在籍させることは出来ないのだと思います。

 

しかし一方で、うちの長女の先生はそういう張り詰めた気合がレッスンの妨げになると判断なさったようで…

早々に親の見学を断って、子供たちと先生だけで友達のようなフレンドリーさでレッスンを進める方針をとられました。

1コ上、2コ上のJ専のクラスもそんな感じでやっているようです。

本気・やる気も上手くコントロールしないとね☆という感じなんでしょうか。

 

そのおかげで子供たちも親たちも緊張の糸がほぐれて、今では和気あいあいとやっています。

長女もレッスンをとても楽しみにしていて、レッスンがない週は

そら
早くヤマハ行きた〜い!

と言っています。

なので本気なんだけど、気負い過ぎる必要はないのかなぁと思います。

じゃあどの辺で本気度を見せるのかというと、宿題はやってきて当たり前。出場必須のコンサートやコンクールは出て当たり前という部分ででしょうか。

でも聞くところによると「ビシバシいくよー!」という先生もいらっしゃるようなので…あくまで1例として読み進めて頂ければと思います。

 

自宅練習は1時間?

J専って、みんな自宅練習すごいするんでしょ?というイメージが強いですよね…。

わたしもそうでしたし、実際ものすごい練習している子もいるのは事実だと思います。

しかしうちの長女の場合は、一人での練習時間は1〜2分を数回(思い出した時とか、ちょっと手が空いた時とかに1曲ちょろっと練習する程度)と、

わたしと一緒に練習するのが1週間のうちの1〜3日で1回30分〜長い時で2時間くらい。

わたしと練習する内容は、習い始めたばかりの曲でよく分からずモチベーションが上がらない時に、「だいたい弾けるようになった!」というレベルになるまで練習に付き合ってあげています。

そこまで付き合ったら、

ママ
あとはスムーズに弾けるように自分で練習しておいてね〜
と言って子供に任せます。

 

また、長女は自らアイディアを産み出すのが苦手なタイプで、アレンジの宿題は腰が重いようなので、一緒に考えてあげることもあります(最近はだいぶ自分で考えられるようになってきました)。

 

長い時で2時間と言いましたが、子供と一緒に楽しく練習していたら、気付いたら2時間経っていた…という感じです。

1つの曲をエンドレス練習で仕上げていくわけではなく、アンサンブルの練習やピアノの練習、アレンジを考えたり、考えたものを楽譜に書いたりと色々なこと、色々な曲をやるので一緒にやっていて本当に楽しいし、時間があっという間。

「もっとやりたいけど、そろそろ夕飯にしよう!」と切り上げる感じです。

 

金曜日はヤマハの日で帰りが遅いので練習しないし、土・日もなんだかんだ家族の行事が多いのでほぼ練習していません。

こんな感じでもグループレッスンについていけてるし、個人レッスンも他の子と進度は同じか、むしろ早いくらいです。

でも練習したらした分だけ上手くなるのは確かなので、サポーターとしてはもっとしっかり練習して欲しいと思っているんですけどね…。

弾けるようになった曲まとめ↓

ヤマハ音楽教室に通って弾けるようになった曲

♡5人の想い♡ 「音楽という道具ツールを使って、みんなを笑顔にしたい! そのために今、少しずつ学び、一歩ずつ前進しています。」 - NEW - ⚠︎楽譜に書かれていないアーティキュレーシ ...

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J専2年目になったらちょっと状況が変わってきました。

自分から練習するようになり、私が付き添って見てあげることもほとんどなくなりました。

練習時間はどのくらい?
<ヤマハJ専>

口コミまとめ 練習時間が長い人の意見 ■ 毎日2時間 ■ 学年+1時間 ■ 休みの日は朝から晩まで ■ 夏休みに帰省する時もキーボード持参 練習時間が短い人の意見 ■ 1日30分〜1時間 ■ 練習しな ...

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幼児科時代のレベルは?

そんなに練習しなくてもついていけてるなら、幼児科の頃からレベルが高かったんじゃないかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、幼児科時代もいたって普通でした。

1回練習しただけで弾ける子もいるようですが、長女は結構練習した方だと思います。

耳もそんなに良かったわけではなく、和音の聴き取りやメロディー暗唱の移調の聴き取りは正解率が60%くらいで結構不安でしたが、J専に通い始めて95%くらいにアップしました。

なので、いたって普通の子ですが、必死こいて練習しなくてもついていけてはいます。1年目は。今後は分かりませんが…。

 

完璧にやろうとすると大変かも

完璧を目指して努力した方が成長することを親は分かっているので、ついつい子供に完璧を求めてしまいがち(宿題とか演奏とか)。

でもそれってお互いの首を締めるだけだということも分かっているので、完璧さを求めすぎないように気をつけています。

 

「あぁ〜もうちょっと練習すればもっと良い演奏が出来るようになるのになぁ」とか「もうちょっと考えたらもっと良いアレンジが思いつくんじゃないかなぁ」と思うところも多々ありますが本人が「これで良い」という時は、それ以上求めないようにしています。

そのおかげでか?自分で必要だと思う練習は自分からやるようになりました。

親があれこれ口を出さなくても、子供は自分で「あ、これやっとかないとな〜」というのがちゃんと分かっているので、子供を信頼してあまり口出ししないようにしています。

練習していて分からないところや、行き詰まっているところをフォローしてあげるだけで親の役目は十分だと思う。

 

月謝が高い?

J専って月謝が高いというイメージがありますよね?わたしもそう思う反面、内容に見合っているとも思います。

グループレッスン1時間、個人レッスン30分間をフルに有効活用してくれていると感じるレッスン内容です。

 

「進度が早い」という表現も出来ますが、うちの長女にとってはワクワクがずっと続くという感じのようです。

他のコースですと、曲が仕上がっているのになかなか次に進まない…というもどかしさを感じる人がいるかもしれませんが、J専はそれはほとんどなくて、出来るようになった!はい次!という感じで、どんどん新しい曲を教えてもらえるので、長女はすごく楽しいみたいです。

 

もともとの長女の性格もあるとは思います。

長女は自分から何かをすることがちょっと苦手なので、暇だと「何か面白いことない〜?」と言ってダラダラだらけだします。

ダラける暇がなく、もっと学びたい!というモチベーションを維持するには、J専は長女にとってピッタリのコースだったと思います。

 

また、総合的に能力の高い先生じゃないとJ専の講師にはなれないので、子供に良い先生から学ばせてあげたいと思うのであれば、J専なら間違いないです。

もちろん他のコースにも指導力の高い先生はいらっしゃるので、その場合は口コミだったり、教え子の受賞歴などから気になる先生を見つけて、その先生のクラスに行くという手もありますが、希望する日時と場所とクラスにその先生が担当としてつくかどうかは分からないので、ちょっと賭けみたいなところはありますね。

 

これらのことを踏まえて考えると、多少割高でもJ専を選んだ方が、価値のある時間とお金の使い方ができるとわたしは思います。

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進度が速い?

これも、よく耳にする事ですね。

「進度が速くてついていけない…」

当然ですが感じ方は人それぞれです。速いと思うか、ちょうど良いと思うか、物足りないと思うか…

ただ一般的に見て速い方なのかなと思います。グループと個人合わせて、常に6〜10曲くらいを同時進行しています。

 

でも1年経ってすごく納得した事があります。

J専で身に付く力は冒頭にも書きましたが、公式サイトでシンプルに表示されているのは、

☆ハイレベルな鍵盤演奏力

☆創造的で豊かな表現力 です。

前者はまぁ分かるとして、後者の方なんですけど、今までは漠然と「ほぉ〜そうなんだ〜」としか思っていなかったのですが、最近「あぁ!なるほど。だからか!」に変わりました。

答えはここに…

《創造的で豊かな表現力》を身に付けるために必要なこと=頭の中の”音楽”という引き出しをいっぱい作っていき、その引き出しの中をいっぱいにすること。

なんだなぁと思いました。

当たり前といえば当たり前なんですけどね。

 

例えば料理にしてみても、頭の中にあるレシピの数が多いと、食材を並べて見ただけで色んなメニューが思い浮かぶけど、頭の中にあるレシピが少ないと、あんまり思いつかないですよね。

音楽も同じだなと思います。アレンジしてみよう、作曲してみようと思っても、引き出しが空っぽじゃあ何も思い浮かばないし、ちょっとしか入っていなかったら、いつもワンパターンになってしまう。

(ちなみに私は料理も音楽も引き出しがすっからかんですw)

つまり、こういうことか…

頭が柔らかくて、どんどん吸収できる幼児期・児童期のうちに引き出しをいっぱいにしよう!そしたら、いつでもその引き出しから好きな物を取り出して楽しめるよ!

ってことなんだなぁと思いました。

だから、どんどん色んな曲を学んで行くんだと妙に納得したんです。

 

一部の、いわゆる”天才”と呼ばれる人以外は、みんなこのやり方(音楽の引き出しをいっぱいにする)じゃないと、『創造的で豊かな表現力』という所に到達できないと思います。

うちの子は凡人なので、地道に引き出しとその中身を増やしていこうと思います。

 

耳が良くないとダメ?

J専では新しい曲を学ぶ時に、先生がピアノで一度通して弾いたあとすぐ、子供達がドレミでメロディーを歌います。

つまり、先生が何て弾いているか瞬時に分からないと結構厳しいです。

 

うちの長女は年長からヤマハに通い始めたこともあり、耳がそんなに良くないので、毎回この耳コピは苦戦しております。

同じクラスに絶対音感を持っている子がいますが、その子はやっぱり先生の演奏を一回聴いただけでドレミで歌えちゃいます。

先生も、

J専の生徒なら出来て当たり前だよね〜

という感じ。

 

和音付けも、新しい曲のメロディーを習ってすぐに「じゃあこれに合う和音付けて弾いてみよう〜」って感じなので、この時も耳が良い事と、どの和音が合うか分かっていることがすごく大事。

耳が良い子は、どの和音が合うか一発で分かります。

なので、耳が良いとレッスンを楽しんで受けれるだろうし、余裕や自信もあるんだろうなぁと見ていて思います。

うちの場合はいっぱい×2ですが(苦笑)。

 

移調が得意じゃないとダメ?

J専では1つの曲につき複数の調で弾けるようにすることが当たり前なので、幼児科の時から移調すること慣れておくに越したことはありません。

もし今移調が苦手でもコツさえ掴めば簡単に出来るようになるので、習った調の数がまだ少ないうちに移調に慣れておくと良いと思います。

↓ここからは単にわが家の考え方です↓

貯金できなくても子供に投資する

全くオススメはしませんが、わが家の考え方を紹介します。

夫の年収はいたって普通、わたしは専業主婦で、家のローンは毎月9万円、子供が5人いて養育・教育費も結構かかる状況なので、本来習い事…しかもJ専なんて行かせてあげられるような経済状況じゃないんですが…

全く貯金ができなくても、今しか出来ない子供の成長のためにお金を使う

という夫婦の共通の認識があります。

 

大きくなってから身に付けようと思っても身に付かないことって、すーっごく沢山ありますよね。

わが家も、お金と時間があれば子供たちにアレもコレも色々やらせてあげたいところですが、限られた時間とお金なので、幼児期の今しか伸ばせない能力のために投資したいと思っています。

 

数多くある習い事の中から、なぜヤマハを選んだのか?…それは、”音楽という言語を習得して欲しいから”です。

”日本語・英語・フランス語”などの言語の壁を越え”ピアノが上手”という壁を越えて、コミュニケーションツールの一つとして音楽を自由に使うことが出来るようになって欲しい。

そして、その知識や技術を学べるのがヤマハだったので、ヤマハを選びました。

 

詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ↓

20年後を生き抜く力をヤマハで培う 〜幼児期の習い事にヤマハをお勧めする理由〜

20年後、今と同じ生き方をしていると生活できなくなる?! みなさんこんにちは、音楽大好き5児のママおとはです。 今回はちょっと怖い話なので耳を塞ぎたくなるかもしれませんが、確実にやってくる未来のお話で ...

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受賞できなかった時の言葉がけ

コンクールで賞をとったorとれなかったで必要以上に一喜一憂することがあるかもしれません。

そんなとき子供に言ってあげたいのは

「戦っている相手はほかの人じゃなくて自分自身だよ」と。

今の自分に出来る最高の演奏をするために練習を頑張って、そして最高の演奏が出来たなら金賞なんだよ!

もちろん賞をもらえたら嬉しいし喜ぶけど、もらえなくても、それまでの頑張りを親がしっかり評価してあげたい。

結果よりも、頑張って練習したことの方が何倍も価値がある

のだと。

人前で演奏することに慣れるため、ステップアップするために発表会やコンクールやコンサートに参加するけれど、それに向けて努力したことと、他の人からの評価は切り離して考えるようにしています。

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